2018年12月31日から2019年1月4日までシンガポールを旅行してきました。シンガポールはインバウンド大国として、ダイナミックに飲食マーケットも動いています。中でもクラフトビールの店をいくつか回ってきたので、レポートします。
ここ数年、日本では第三次ブームと呼ばれるほど、クラフトビールがトレンドになっています。現在は、若干落ち着いていますが、昨年はキリンビールさんの「Tap Marche(タップ・マルシェ)」が全国展開を開始。専門店でなくても、気軽にクラフトビールを楽しめる環境が整っています。
シンガポールでもマイクロブリュワリーが増えていて、さまざまクラフトビールを楽しめます。まずはトレンドエリアのクラーク・キーエリアから。
クラーク・キーで人気を集めているクラフトビールの飲める店は「The Pump Room」です。
このお店の特徴は、店員さんが優しいということ。基本的にシンガポールの飲食店はサービス料を取るため、接客が悪い店はほとんどありません。そうした中でも、同店のおネエ系の男の子の接客が抜群にいい!店内に入るかどうか迷っていた僕らを笑顔で店に招き入れる感じから、席に案内してくれる物腰まで最高です。
そんな訳でオーダーしたのも、彼(彼女?)がおススメしてくれた、6種類のクラフトビールの飲み比べセット。
正直に言うと、残念ながら、味に驚きを覚えるものはありませんでした。すっきりとしたのどごしの良さはありますが、どのビールも深みがなくもうワンパンチ足りない。どれもちょっと印象の薄いビールでした。
もしかしたら、「タイガービール」のように熱帯でも飲みやすいように、すっきりとした味わいなのかもしれません。
ただ写真はありませんが、フレンチフライは最高においしいです。しかもボリュームもたっぷりなので、グループで来店してみると面白いかもしれませんね。
次は「レベル33」へ。
ビルの33階でビールを醸造しているスタイルだけでなく、マリーナベイを見渡せる眺望も売りの一つ。
圧巻の景色を背景に、店内では世界のインスタ女子がめちゃくちゃ写真を撮っています。
同店でも5種類のクラフトビールの飲み比べセットをおススメしていて、多くのテーブルでオーダーされていました。
どちらの店にも当てはまるのが、クラフトビールの味わいだけで勝負しているわけではありません。雰囲気や景色があって初めて、店が成り立っています。そもそもどのテーブルも飲み比べをオーダーしている時点で、確固たるキラーコンテンツがないということです。
国土が小さく、名産と呼ばれる農作物もあまりないので、独自のクラフトビール文化が発展するのは難しいかもしれません。しかしインバウンドの多い国です。ビールがめちゃくちゃ好きな欧米の方もたくさんやってきています。今後、クラフトビール文化が成熟していく可能性はあるのではないでしょうか。
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